『サイコパス』中野信子 〜アナタの身近にもサイコパスがいるかも〜Part②

こんにちは!やーまんです。

前回から中野信子さん著の『サイコパス』を紹介させていただいています!

今回はその続きから、『脳科学からみたサイコパス』など解説していこうと思います!

サイコパスはなぜ時として異常と思える行動をするのか、、、

一緒に見ていきましょう!

脳科学からみたサイコパス

前回見てきたサイコパスの特徴の中に「恐怖や不安を感じにくい」というものがあったと思います。

どうやらそれに関係あるのが脳の扁桃体という部分みたいなんです!

サイコパスの人は一般人に比べて扁桃体の活動が低いのだとか。

扁桃体というのは大脳辺縁系の一部で、そこでは

喜び、不安、恐怖など、人間の「情動」を司どっているみたいです。

また、報酬系の一部でもあるため何か欲を満たせば活性化するそう。

つまり、その感情を司る扁桃体の働きが弱いと当然、恐怖などといった感情が湧きにくいということですね。

ちなみに、もしこの扁桃体を手術で摘出してしまうと、、、

うめき声や怒り声といった否定的なサインが理解できなくなってしまうんだとか。

さらに、なんでもかんでも口に入れたり発情したり、今まで怖かったものが平気になったりするらしいです。

絶対に取りたくない

それに加えてサイコパスの人は

扁桃体と前頭前皮質の結びつきが弱いみたいなんです。

先程も出た扁桃体ですが、それ単独で働いているわけではなく、

脳の他の部分と連携して機能するみたいで、

扁桃体と前頭前皮質が連携プレーすることで人は

物事を長期的な視点に立って計算したり、様々な衝動にブレーキをかけたりしてくれるそうです。

ありがたい

特に前頭前皮質の中でも

眼窩前頭皮質というのが「共感」の働きを司り

「アイツぶっ飛ばす!!」と思っても「痛いだろうからやめとこ、、」

となり

内側前頭前皮質というのが「良心」を担当し

「アイツ!ボコボコにしたる!!」と思っても「そんなことしちゃダメだッ」

となるそうなんです。

これらの眼窩前頭皮質・内側前頭前皮質・扁桃体

のチームプレーのおかげで我々は自分の置かれた社会的状況と快・不快を組み合わせてバランスをとりながら色々と判断できているんです!

たまに良からぬ思惑が脳内に出現してもなんとか思いとどまるのは彼ら、扁桃体や前頭前皮質のおかげ!

ということになりますね。感謝しましょう。

しかし、この華麗なチームプレーは元々備わっているわけではなく

人の成長に連れて出来上がっていくそう。

子供の頃のわがままな感情担当「大脳辺縁系」を

理性的な大人な雰囲気を醸し出す「前頭前皮質」が落ち着かせてくれている

っていうイメージですね。

しかもこの大人な「前頭前皮質」さんは20代半ばでやっと成熟するらしいですよ!

もう思わず「さん」付けしてしまいました。

私もちょうど20代半ばですが最近やけに無茶できなくなったのは前頭さんが成熟したからだったのか、、、(多分体力の低下)

さておき

結びつきが弱いとサイコパス傾向が強くなるのですが、

逆に強すぎると、対人恐怖、パニック障害、鬱などになりやすいそうです!

人間の脳って複雑なんだか単純なんだか、、、。

サイコパスっていつからいるの?先天性?後天性?

サイコパスって現代的なイメージがあると思うのですが、

かなり昔からサイコパスっぽい人がいたにはいたそう。

でも、その人格に名前はなかったわけなので

「先天性の特異な気質」として扱われてきたみたいなんです。

1891年にドイツの精神科医が「良心の欠落した反社会的人格」ということで初めて

「サイコパス障害」と名付け今のサイコパスっていうのが発見されたんだとか。

ただし、先天性か後天性かというのはなんとも言えない問題みたいです。

脳の機能については遺伝の影響が大きい。しかし

生育環境が引き金となって反社会性が高まる可能性はある。

ということで、決して遺伝だけの理由で人にサイコパスのレッテルを貼ってはいけないということですね。

中野さん曰く、今後遺伝子情報が普通に使われる日が来るはず

だからこそ、法整備や遺伝についてのリテラシーを持つことが大切

ということです。その通りですね。

何でもそうですがニュースなどに振り回されないようにある程度の知識をつけなければ!!

サイコパスは人類に必要?

やはりサイコパスって凶悪なイメージがあると思うので

「サイコパスはこの世にいない方がいい!」と思われるかもしれません。

しかし!

実はサイコパスは世の中に必要なのです。

というのも、

「リスクに直面しても恐怖や不安を感じにくい」サイコパスの特徴を持った人が必要な時っていうのがあると思いませんか?

この本では例として、人類初の月面着陸に成功したアームストロングさんを出しています。

彼はアポロ11号が月の岩場に激突しそうになった時も1人だけ冷静沈着に判断を下していたそう。

普通、人類が到達したことない空気もない地で事故りそうになったら流石の宇宙飛行士も焦りますよね、、、

他にも、危険物処理班、スパイ、原因不明の病気の究明など

普通の人は難しい仕事をすることによって人類に大きく貢献しているんです。

(例に挙げている人たちが全員サイコパスだっていってるわけではないですよ!)

エグゼクティブにはサイコパスが多い!?

サイコパスの特徴を持った人たちが人類には必要だという話をしましたが、、

さらに

大手企業のCEOなどのエグゼクティブ層にはサイコパスが多いそうなんです!

確かにこれまでのサイコパスの特徴を考えてみれば納得はいくかも。

リスクを恐れない、魅力的、プレゼンが上手いなど、、。

組織のトップに立つのには適任なのかもしれません。

しかし、衝動的だったり、不誠実なところがあったりと、

経営管理やチームワークが苦手な傾向があるみたいなんです。

適任なんだか適任じゃないんだか。分からなくなってきました!笑

しかし、起業家としてのセンスがあることも多いそう!

その例があのスティーブ・ジョブズ!

彼は画期的なアイデアや見事な商品のプレゼンで、知らない人は多分世の中にいないのでは!

というほどの超大物ですが、、、

家族やアップルの元技術者たちとの関係性があまりよろしくなかったことも有名。

だから一度アップルから追放もされてますよね。

しかし、それでも結局「戻ってきてほしい!」となってしまう程の実力、魅力。

異次元ですね、、

生理周期によってダメ男に引っかかりやすくなる!?

ちょっと今までと話が変わってしまうのですが、

サイコパス傾向のある「ダメ男」に引っかかる確率が女性の生理周期によって上がる場合があるらしいですよ!

まず、心理学的にモテる男性には大きく分けて2つのパターンが見られるそう。

A、子育てに協力的そうに見える人

B、強そうに見える人(サイコパス傾向高め)

Aタイプだと、弱者を助ける姿に惹かれたりすることがあるそう。

一方で男性も子供ができると愛情形成を司るオキシトシンの濃度が上昇して、

攻撃的な側面を持つ男性ホルモンのテストステロンの濃度が下がるので元々は少々尖っていた男性も丸くなるそうです。

Bのサイコパスタイプの男性は女性経験が多かったり、

不安や緊張を感じにくいので普通は恥ずかしくて言えない事も平気で言うことができてしまうので上手く口説ける場合があるみたいです。

女性も本能的に繁殖の確率が増えるので、そういう人に惹かれる場合があるそう

脳科学的に見ても男性は同じように2パターンになり

1、生まれつき愛着形成しやすい人

2、生まれつき愛着形成しづらい人

がいるそうです。

やはり2のタイプの人の方が妻の不満が高く、離婚率などは高くなるそう、、。

では、女性は脳科学的にみてどんなパターン分かれるのか?

これは主に2つの仮説があるそうで

1、男性のように2タイプいて、それぞれの男女がマッチングする

2、時や場合によって選ぶ男性のタイプが変動する

そしてこのの仮説でいくと生理周期が関係するんだそう。

というのも

生理1週間前くらいになると女性ホルモンのエストロゲンの濃度が下がり、同時にセロトニン濃度も下がります。

セロトニンを言えば、幸せホルモンとも呼ばれますよね。

その影響で不安感情や衝動性が上昇してしまうんです。

そのため冷静な判断ができなくなってしまう。

=ダメ男に引っかかりやすくなる。

という仕組みなんですね〜

女性の皆さん、生理前はダメ男に気をつけてください!!

まとめ

いかがでしたでしょうか?

この本は私の好きな中野信子さんの本でも1番のお気に入りです。

これを読んだことによって、ヤバい人に出会ってしまった際にストレスを感じる前に

「あ、この人はきっと扁桃体と前頭前皮質の結びつきが弱いんだ。しょうがない!」

と自分の中で解決させることができるようになりました。笑

まさに私のメンタルを支えてくれている1冊!笑

もちろん実際にはもっと詳細に興味深い情報や具体的な例が書かれているので

興味を持ってくれた方は是非是非読んで見てください!

最後までありがとうございました!

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