最近読んだ原田マハのアート本2冊

こんにちは!やーまんです。

皆さんは美術館に行ったりしますか?

私は最近になって美術館巡りに少しハマっています。

何故なら、、、

そう!原田マハさんのおかげなのです!!

原田マハさんといえば、

『本日は、お日柄もよく』や『キネマの神様』なども有名だと思いますが、

なんと言ってもアート系の本が素晴らしいのです!

なんと、あのニューヨーク近代美術館MoMAに勤務したこともあるということで、

アートに精通した作家さんだからこそリアルに描ける小説を多数出しています!

私はアートに全く詳しくないので今回紹介する小説を楽しめるか不安でしたが、

不安どころか物語を楽しむだけではなく、アートに興味を持つようにまでなってしまいました!

ということで、前置きが少し長くなりましたが

最近読んだ、アート系の原田マハさんの本2冊を紹介していきたいと思います!!

1、楽園のカンヴァス

あらすじ

倉敷の大原美術館の監視員、織絵はある日突然美術館の大規模企画のためのアンリ・ルソー「夢」の貸し出し交渉役に指名される。

指名してきたのはニューヨーク近代美術館チーフキュレーター、ティム・ブラウン。

超有名美術館のチーフキュレターが何故、日本の、決して大きくはない美術館の一介の監視員にこだわり、指名するのか。

それは十数年前に遡り、ティムと織絵がスイスの超大物アートコレクターの大邸宅に招かれていた事から始まる。

そこで彼らに課されたのはルソーの名作「夢」に酷似した絵の真贋判定。

そこで彼らは真贋判定の手掛かりになるという古書を読まされ謎に迫る。

ルソー、そしてピカソ。天才たちがカンヴァスに込めた想いとは…

全く他にはないアートミステリー!

感想

これはアートに興味がある、ない、関係なしに引き込まれてしまうこと間違いなしです!

アート×ミステリーとなっており、第1章の時点で「???」という気になる伏線っぽい箇所がいくつか出てきます。

その時点で完全に物語の展開が気になって目が離せなくなってしまいます。

1章で読者が浮かんだ謎を、2章以降で回収するように過去に戻って物語が進んでいきます。

あらすじにも書いたようにアンリ・ルソーの「夢」に激似した絵の真贋判定をティムと織絵がすることになるのですが、

その方法が、謎の古書を読み解くという、ミステリー好きが興奮してしまいそうな展開なんです!笑

古書の内容も物語の中に織り込まれていて、

そこにはルソーとルソーが愛したヤドヴィカを中心とした物語が描かれています。

ティム、織絵らの話→古書の物語、と交互に進んでいくので

読者も古書を読み進めながらティムたちと共に、ルソーらの物語に入り込みつつ謎について考えることができます。

そして何より、一緒にルソーやピカソの物語を見ていくうちに彼らが絵に込めた想いを深く考えるようになり、

実際に絵を見た時の見え方が全然変わります。

実際、この本の表紙がルソーの「夢」という作品なのですが、読む前は何も気にしていませんでした。

しかし読後に見てみると、この1枚の絵から色んなものを受け取れる感覚があります。

それは物語に出てくる作品以外にも言えることで、

今回この小説を読んだおかげで1つの作品に作者が込めた想いや、

描いた過程を少し調べて鑑賞することの面白さを知ってしまいました、、、(幸)

そうすることで美術館を何倍も楽しめる気がします!

ミステリーとしてもドキドキしてテンポが良くてかなり完成度が高く、

ストーリーも綺麗でティムと織絵の関係性もなんかもすごくいいんです、、、

2人の表情やルソーに対する想いが頭の中で見えます、、、!

かなりおすすめ作品でアートに興味がある方はもちろん、

私同様アートが良くわからない方もきっとこの小説をきっかけに興味が湧いてくるのではないかなと思います!!

2、CONTACT ART:原田マハの名画鑑賞術

これは小説とかではなく、原田マハさんの名画の解説書です。

WOWOWの人気番組を書籍化したものだそうです。

その番組は見たことはないのですが、、、本で見れてよかったです!

どんな構成になっているかというと、

日本全国の美術館を原田マハさんが周りアート作品とコンタクトし解説してくれる、という内容になっています。

いくつかのコラムのようなものも付いていて、そこでは原田マハさん流の美術館の楽しみ方のコツが書いてあります。

カラーなので紹介される絵を楽しみながら読めるし、とても読みやすい内容になっています。

有名なアーティスト、アートの情報はもちろんですが、

原田マハさんなりの見解も描かれていてそれもとても面白い。

さすが、アートに関する小説を書く作家さんならではの視点です!!

たくさんのアーティストが紹介されていますが、例えば

クロード・モネ

アンリ・ルソー

サルバドール・ダリ

アンディ・ウォール

小磯良平

などなどの作品が紹介されています。

その作家さんの人生やその絵の経緯、込められた想いをこの本を読みながら想像してみると

絵の見え方が随分と変わってきます。

何十年、何百年前に書かれた作品に想いを寄せるのってすごくロマンチックですよね。

そして改めて日本には想像以上にたくさんの美術館があって、すごい作品が存在していることを知りました。

「行かないなんて勿体無い!!」と思わされます。

どの作品を見に行こうかの参考にもなりますし、簡単にアーティストや作品の情報を入れておくのにぴったりの1冊です!

ゆっくりこの本を読みながら、「今度どの美術館に行こうかなぁ〜」

なんて考えてみるのがおすすめです!!

まとめ

いかがでしたでしょうか?

どんな人でもアートの魅力に惹き込まれてしまう原田マハさんの本、

とてもおすすめです!

原田マハさんのアート本を読んだあとは美術館に行きたくなるに違いありません!

私は完全に原田マハさんのアート系の小説に魅せられてしまったので、これから読まなければいけない本が山ほど、、、笑

読んだらまたレビューしたいと思います!

最後までご覧いただきありがとうございました!

YouTubeもやっているので是非覗いていただけると嬉しいです!

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