人のタイプ別、小説のおすすめ 〜本のプレゼントの参考に〜

こんにちは!やーまんです。

以前に「本好きが喜ぶプレゼント5選」の中で本グッズなどと共に

「本自体をプレゼントする」というのもオススメさせていただきました。

しかし、そこでも言及しましたが

本のチョイスが難しい、、、!

ということで今回は

色んな人のタイプや関係性別のおすすめ本を私の独断と偏見で紹介させていただきます!

誰かに本のプレゼントを検討している方

あるいは

読書を始めたいけど何を読んでいいかわからない

という方の参考になれば嬉しいです!

読書初心者

普段あまり本は読まないけど、読書楽しみたいな〜

と思っている友達や家族へ送るプレゼント本として私がおすすめしたいのは

・『むらさきのスカートの女』今村夏子

・『チルドレン』伊坂幸太郎

の2冊になります。

『むらさきのスカートの女』今村夏子

むらさきのスカート着た女の生態を「ワタシ」がひたすら追っていく話し。

この本は奇妙でなんだか気持ち悪い感じもするのですが、

何が起きるのか気になってページをめくる手が止まらなくなります。

読むのに夢中になる体験を味わうにはぴったりの1冊です。

『チルドレン』伊坂幸太郎

短編集ではありますが、伊坂幸太郎さん定番の、

それぞれの物語や登場人物が本全体の中で繋がっていくスタイルです。

そのため繋がりに気づいた時に「ふぁ〜(幸)」ってなります。笑

とてもテンポが良くて、伏線回収も楽しめる本なので読みやすくておすすめです!

アスリート

体育会系の友人などにおすすめしたい本も2冊。

・『走ることについて語るときに僕の語ること』村上春樹

・『我がともスミス』石田夏穂

それぞれ簡単に紹介します!

『走ることについて語るときに僕の語ること』村上春樹

村上春樹さんが好きな方は彼がランナーであることももちろん知っているはず。

しかも彼のルーティーンがすごい。

4:00起床→5、6時間仕事→10kmランニング→音楽や読書→21:00就寝

こんな感じ。4時起き、そして毎日10kmて、、、。

様々なマラソンの大会にも挑戦している村上春樹さん。

走ることがどのように村上春樹自身、そして彼の作品に影響を与えてきたのか

そんなことが書かれている自伝的なエッセイです。

「走り続けるしかない!」そんな姿勢にアスリートならモチベーションを刺激されるはず!

『我がともスミス』石田夏穂

この本は特に筋トレ女子には超おすすめ!

「作家さんは女子ボディビルダーなの?」って思うくらい筋トレの世界がリアルに描かれています。

トレーニングに夢中になることの素敵さもありながら、

「ボディービル」という男らしいイメージを持たれる競技が、

女性の場合だといかに「女性らしさ」が問われる世界なのか

自分が好きで「求めている」趣味が、選手として「求められている」に変わるプレッシャーや葛藤がリアルに描かれています。

アスリートであれば共感も多いはず!

お仕事頑張っている人

仕事を頑張るお友達に是非おすすめしてほしいのがこちらの2冊

・『船を編む』三浦しおん

・『本日は、お日柄もよく』原田マハ

『船を編む』三浦しおん

イケているとは言えないド真面目な、出版社営業で働く「馬締(マジメ)」という主人公が言葉のセンスを買われて辞書編集部に異動し新しい辞書を個性豊かな仲間と作り上げていくお話し。

仕事への熱い思い!仲間との連携!

この本を通して仕事への向かい方が変わるかもしれません。

ついでに本屋さんで辞書を読み比べたくなるかも笑

『本日は、お日柄もよく』原田マハ

普通のO Lとして勤めていた主人公は複雑な気持ちで、思いを寄せていた幼馴染の結婚式に出席。そこで運命的な極上スピーチに出会いスピーチライターに弟子入りし、いきなり「政権交代」を訴える野党のスピーチライターに抜擢されちゃう物語。

言葉の力強さを再認識できるのと共に、

主人公や他の登場人物の仕事に対する熱い思いをみてやる気がみなぎること間違いなしです!

自分の性のアイデンティティに悩んでいる友達へ

自分は誰が好きなのかわからない

同性が好きなのかもしれない

そんな風に自分のアイデンティティに悩んでいる友達は周りにいませんか?

また、自分が悩んでいるって方はいませんか?

私もそんな悩める人間の1人です。

そんな人におすすめして欲しい本がアメリカから2冊!

1冊は翻訳がまだ出ていません!そんなのおすすめしてごめんなさい!笑

でも紹介せずにはいられない!

・『ハートストッパー』アリス・オズマン

・『Loveless』アリス・オズマン

2つとも紹介させてください!

『ハートストッパー』アリス・オズマン

これ小説ではなくてコミックブックNETFLIXでも人気の作品です!

ゲイであることをカミングアウトしているチャーリーはその事が原因で酷いイジメに遭った過去を持ち、今も揶揄われることもしばしば。

そんなチャーリーがある日恋に落ちてしまったのはハンサムで明るくて優しく人気者のラグビー部のニック。

ニックみたいな人に恋してもチャンスがないとチャーリーの友達も言い、チャーリー自身も分かっているけど、

どうしようもなくニックに惹かれてしまう。

ところが、なんとニックもチャーリーに自分でも思いがけず惹かれていた、、、。

そんな感じの物語!この時点でもういい物語ですよね!!笑

2人の恋の物語としても素晴らしいのですが、特にニックが自分のアイデンティティと葛藤して周りの理解もそうですが、少しずつ自分を認めていく姿に胸を打たれます。

他のキャラもいいんですよね〜

相手が誰であってもLOVE IS LOVEだ!と強く思わせてくれるお話しです!

『Loveless』アリス・オズマン

ハートストッパーと同じ著者のこの本ですが、悲しいことに日本語訳が出ていません、、、泣

英語勉強中の人は特に是非原作で読むのをおすすめします、、。

この本は私にとって大切すぎて自分で翻訳してしまおうか悩んでいるくらいです!笑

この本は「アセクシャル・アロマンティック」に焦点を当てたお話し。

アセクシャル→性的欲求がない

アロマンティック→恋愛感情がない

簡単にいうとこのような意味です。恋するから必ず性欲があるってわけでもないし、逆も然り。

日本では同性愛とかについては最近やっと話題になるようになってきましたが、この辺は話題に上がらないですよね。

どんな内容かと言うと、

周りのみんなが言うような恋に落ちたことがないのを気にしていた主人公のジョージアは大学入学をきっかけに「恋するぞ!」と意気込むが、やっぱり自分がデートしたりキスしたりすることについて違和感を感じ、悩み葛藤する。

そんなジョージアが色んな人と出会い大学生活を送る中でアセクシャル・アロマンティックという言葉に出会い、自分のアイデンティティと向き合い自分を受け止めていく物語。

自分を受け入れていくジョージアの葛藤に胸が打たれるのと共に友情物語としてもとても感動します。

当事者だけではなく、その友達としてもどう向き合っていくか考えさせてくれる1冊です!

恋をして誰かと結ばれることだけが幸せだと決めつける世の中であって欲しくないな。

優しく穏やかな年上の先輩

「だいぶピンポイントでくるじゃん!」という感じなんですが、、

そういう先輩いますよね??笑

そんな人におすすめしたいのは青山美智子さんの本!

特に、

・『赤と青とエスキース』

・『木曜日にはココアを』

が個人的にはおすすめです!

『赤と青とエスキース』青山美智子

これは、メルボンの画家が描いた絵画(エスキース)が繋ぐ4つの物語。

4つの章からなる短編集です!

青山美智子さんも伊坂さんのように短編物語が繋がっていくスタイルが定番ですよね。

この本は1つ1つの物語が素敵だし、絵画やオーストラリアがテーマなのでなんだかすごくお洒落なんです!

まさに大人な雰囲気のあの先輩へのプレゼントにはピッタリだと思います!

『木曜日にはココアを』青山美智子

この本は青山美智子さんの小説デビュー作です!

川沿いに佇む「マーブル・カフェ」で出された1杯のココアから始まる12コの物語。

この作品も短い物語が作品全体を通して混じり合っていくスタイルです。

自分の知らないところでも人は人を想って生きているんだな〜と思わせてくれる暖かい物語です。

あなたの小さな優しさが今誰かを救っているかもしれません。

最強にホッとできる小説です。多分ココアより暖かい!笑

穏やかで優しい先輩にピッタリの小説です。

お父さん

これまたピンポイント。笑

しかし、私がどうしても特にお父さん世代におすすめしたい本があります。

それが、、、

『ワセダ三畳青春期』高野秀行

私がブログでもYouTubeでも紹介しまくっているので内容は端折ります!笑

気になる方は是非紹介している記事↓をご覧ください!

お父さん世代には絶対響くはず!

そして年代関係なく笑えてちょっと切なくて気軽に楽しめる超オススメの1冊です!

お母さん

お父さんへのオススメを紹介したからにはお母さんを無視するわけにはいきません!

私がお母様方にオススメしたいのは原田ひ香さんの小説!特に、、

・『三千円の使い方』

・『財布は踊る』

がおすすめです!

『三千円の使い方』原田ひ香

あなたは三千円渡されたらどのように使いますか?

祖母、母、姉妹と1つの家族の中でそれぞれが抱えるお金の問題。

どうやってお金のピンチを乗り越えるのか?

節約の勉強にもなっちゃう物語です!

原田ひ香さんの凄いところはフィクションなのに絶妙にリアルなところ!

ご近所さんの噂話を聞いているみたい、、。

あるいは「これってウチのこと!?」ってなるかもしれません。

苦悩に共感しながらも、「なるほど〜やってみよう!」って気持ちにさせてくれるかもしれません。

『財布は踊る』原田ひ香

こちらもリアルなお金に関する物語。

上記で紹介した『三千円の使い方』と大きく違うのは、

こっちの小説は「お金を生み出す」ことにフォーカスされているところです。

「お金を生み出す」と言っても「秒速で稼ぐゼっ」みたいな非現実的なことではなくて、

これもまた絶妙にリアルです。

基本的に登場人物がお金について追い込まれていて、、。

でもその状態から希望を持ってお金と向き合っていくストーリーです。

こちらも小説を楽しみながらタメにもなって勇気づけられちゃいます。

2冊とも家族の家計を考えてくれているお母さんにおすすめです!

ハラハラドキドキ、刺激が好きな友達

ミステリーなどハラハラドキドキ感が好きなお友達に是非プレゼントして欲しいのが、、、

『火のないところに煙は』芦沢央

これは普通に怖い!笑

ミステリーとホラーを絶妙に掛け合わせた感じで新しい体験でした!

「神楽坂を舞台に怪談を書きませんか」という依頼をきっかけに過去の悲惨な事件を思い返した作家の「私」。私はそれを小説にすることで謎を解き明かそうとするが、怪談が怪談を呼び衝撃の展開へ、、、

実話のような設定になっているのでさらに怖い!

怖いくてあんまり読みたくないのにページをめくってしまう!笑

普通のミステリーやホラーに飽きてしまった友達も楽しめるはず!

まとめ

いかがでしたでしょうか?

少しでもプレゼント本の参考になれたら幸いです!

贈り物にと言うことで紹介していますが、

今回紹介させていただいた本の中で皆さんがまだ読んだことが無くて、興味のあるものがあったら是非読んでみてください!

最後までご覧いただきありがとうございました!

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