【観覧注意】トラウマ本2冊紹介

こんにちは!やーまんです。

皆さんは読みたくないのにページをめくってしまうような本に出会ったことはありますか?

なんだか奇妙で、怖くて、不快なのに何が起こるか気になってしまう…

読了後も気持ち悪いのに鮮明に内容を覚えてしまっている…

いわばトラウマのような本です。

今回は私がオススメする!とは言えない(苦笑)

トラウマ本を2冊紹介させていただこうと思います!

『地球人間』村田沙耶香

これは観覧注意すぎる小説です。笑

18歳未満と精神衛生状況が悪い人は読まないでください!

どんなあらすじかというと、、、

主人公の菜月は幼少期から自分のことを地球外から来た魔法少女だと信じている。

そして従兄弟の宇由は自分が宇宙人だということを知っていた。

その二人がお互いの秘密をシェアしたことで、お互いの存在にある種の依存をする。

しかし、それが原因で2人は会うことを禁じられる

成長した菜月は地球人の、子供を生産する「人間工場」の習慣に馴染むことができずにいた。

しかし、地球で地球人では無い菜月が生きていくためには、地球人の中に上手く紛れる必要があった。

そこで菜月は同じ「人間工場」に馴染めない男と恋愛も性行為も伴わない形式上の結婚をする。

そんなある日、菜月は田舎に行くことになり、そこで由宇は再会する。

しかし、久しぶりに再開した由宇は地球星人に洗脳されかけていた

これは本当に衝撃的な内容でした。村田沙耶香さんワールドの爆発。

そもそも主人公の設定が、自分の事を地球人では無い魔法少女だと思っている女性

という時点で奇妙な小説になることが大いに予想できますよね。

ただ、普通に考えれば菜月らの「自分達は地球人では無い」や「人間工場」のような考え方が異常であるはずなのに、

読んでいるうちに私自身の中で「地球人」というのを客観的に見るようになってしまい

確かにこの世界が、工場のような、人工的なものに見えてしまう

そんな不思議な感覚がありました。

普通の恋愛をして、身体の関係をもち、子供を授かる。

これしか正解はないような、そうでなければ世の中から迫害されるような雰囲気に抵抗したくなる気持ちは正直共感する人も多いのでは…?

そんな地球人から逃れようとする菜月たちを描くことによって、著者の村田沙耶香さんが込めた世の中への皮肉のようなものも垣間見えていたのでは無いかと思います。

ラストに行くにつれてメンタルがもっていかれますので注意!笑

気持ち悪くて怖いのに完全否定できないどころか共感まで感じてしまう。

そんな奇妙な気持ちにさせられる観覧注意な一冊です。

ルビンの壺が割れた

これは、本当に正直にいうと、

先述している村田沙耶香さんのと違って特に考えさせられる内容でもなく、

ただただ不快で、ゾワっとさせることに特化していると思います。笑

「ゾッ!怖!気持ち悪ぅ!」みたいなのを味わいたい人にはドンピシャです。

あらすじは、

とある男性がフェイスブックでたまたま発見したのは昔、大学時代に出会った元恋人だった。

男がその元恋人の女にメッセージを送った事をきっかけに、2人はメッセージで昔の思い出話に花を咲かせる。

その中で徐々に2人の過去やバックグラウンドが明らかになっていき、

思い出話は徐々に変容していく。

全く読めない展開に振り回され、最後には衝撃すぎるラストが…

この小説は男女のフェイスブックメッセージのやり取りで話が進んでいく形式です。

私はこの本を読んだ後に、読んだことを後悔しましたね。笑

とにかく不快な気持ちにさせられました。

ちょっと、序盤の男性側のメッセージがしつこいのが引っ掛かり不気味ではありますが、

序盤はおじいさんとおばあさんが慣れないフェイスブックで繋がれて思い出話しに花を咲かせる、というなんとも平和な展開なので

読者はかなり油断します。笑

あとは何を言ってもネタバレになるので控えますが、もう一度言いますが深いストーリーとかは無いです!笑

ゾクゾク感に長けた1冊でページ数も少ないので、気軽にイヤミスを楽しみたい人にはピッタリだと思います!

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今日紹介させていただいた小説は落ち込んでいる時や気持ちが病んでいる時には絶対に読まないでください。

多分悪化します。笑

子供にも読ませないでください!全く健全ではありません!笑

精神状態が整っている、怖いもの知らずの18歳以上の皆さんはぜひ読んで不快になってみてください!

最後までご覧いただきありがとうございました!

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